先日、矯正治療が終了したある患者さんに、学会やホームページ、パンフレットなどへの資料の提供を依頼したところ、顔写真の提供についてもご了解を頂きました。「私と同じような悩みを抱えている患者さんの参考になれば、、、と思いますので顔写真も使って下さい」と言って下さいました。そういえば、以前に同じ依頼をした患者さんからも同様な言葉を頂きました。

 

 「患者さんから患者さんへの思いやり」なんだ、、、と感動しました。嬉しかったです。

 

 矯正治療は装置をはずした時点が終わりではありません。矯正後は治療前に比べて患者さん自身がお手入れしやすい口腔環境が得られますが、その後は『保定(ほてい)』という大切な段階に入ります。保定に入っても、咬合の管理、歯石除去、ムシ歯のチェック、歯質の強化、装置に不具合があれば迅速に対応するなど、、、患者さんに感謝の気持ちを忘れずに一生懸命丁寧に管理していきたいと思います。いろいろな面で、本当に患者さんに有り難う、、、と思います。

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2008年4月29日

 4月22〜24日の3日間、東長崎中学校に歯の検診に行ってきました。今年から東長崎中学校の歯科校医になりましたので、今回はその初仕事です。普段は医院での診療のみの毎日を送っていますが、学校という全く違う環境に3日間身を置き、とても新鮮でした。中学生は皆とても元気で礼儀正しく、可愛くてたまりません。校医として生徒さんの口腔内の管理に貢献するために、とにかく初期のムシ歯を見落とさないことを一番念頭に置いて今回は検診にのぞみました。ムシ歯は自然には治りませんので早期発見して初期の段階できちんと治療することが大事だと考えます。シーラント塗布などの予防処置を受けている生徒さんも多く見受けられ、予防処置の実際を確認できました。歯みがきについては、上手にできている人とそうでない人との差が大きかったです。検診した後に「ムシ歯ありますか?」と聞く生徒さんも多く、皆やはり気にはしているんだな、、、と嬉しく思いました。気にしている時が、意識が高まる時期だと思います。 

 

 ムシ歯とはどのようなものか、どのようにしてムシ歯になるのか、正しい歯みがきの仕方、間食指導、歯の大切さなどをきちんと教えてあげる必要性を感じました。

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検診にはスタッフも一緒に参加します

 
2008年4月11日

 3月27日にESK例会(於:福岡)に参加しました。ESKとは、九州圏内の矯正専門開業医の先生方からなる勉強会です。矯正専門開業の大先輩の先生方から、矯正臨床やマネージメントなどetc..多くを学べる会です。ちょうど2年前、ニューヨークでの第一回世界舌側矯正歯科学会大会に参加した時に、福岡の佐藤先生に入会のお誘いを頂きました。その頃から参加したいな、、と考えてはいたのですが、当院での症例を提出した上で入会させて頂きたいと思い、時期を待っていました。入会には6症例の矯正治療症例の提出が必要で、今回その症例の資料を持って参加しました。日頃、自分なりに頑張っている自分の仕事を、矯正専門の大先輩の先生方に観て評価して頂けるということは、とても幸せなことです。私は東京で勤務していた時に、恩師から「矯正は難しいよ。矯正のいろんなことがわかって、いろんなことができるようになるのは、自分がやめる時なんだよ。」と教わりました。矯正治療は専門性が非常に高い医療で、矯正専門医の道のりはとても長いんだということ。

 

 今回は、午前中に矯正用インプラントの講演があり、午後は小坂肇先生の「骨格性III級に対するclassIII finish治療」のご講演を詳しく聴くことができ大変勉強になりました。骨格の問題がある患者さんの歯列咬合を仕上げる場合、上顎前突、下顎前突のいずれの場合もオーバーコレクションしたいと考えますが、小坂先生の症例はいずれの症例もオーバーコレクションが確立されており、仕上がりがとても美しくて素晴らしかったです。ClassIII finishも骨格性III級の矯正治療の一方法としてこのように素晴らしく作ることができるんだという事実を教えて頂きました。例会の後は、懇親会があり、マネージメントに関することや矯正臨床のことなどより多くのことをさらに具体的に詳しく教えて頂きました。本当に貴重な機会です。一つ一つの教えをしっかりと頭と心にとめて、これからも頑張っていきたいと思います。次回のESK例会は7月です。

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小坂肇先生を囲んでESKの先生方と

 

 私は、スタッフとよくいろいろな会話をします。私の仕事に対する考えや、矯正治療に対する考えや思い、患者さん方に対して思うこと、院内のこと、趣味の話しなど、、、話題はつきません。自分自身なおさなければいけないなあ、、でもこれがなかなか難しくって、、、と思う性格は多々あるけれど(スタッフの皆、ごめんなさい!)、「わかりにくい院長」ではなくどちらかというと「わかりやすい院長」だと思います。今日の帰りに受付の矢嶋さんと何らかの話しから「うさぎと亀」の話しになりました。

「最後は亀が勝つのよ。」と、私。矢嶋さん、なんだか少し嬉しそうです。。。

「でも私、どうして亀はうさぎを追い抜く時に、うさぎに教えてあげなかったんだろうか、て疑問なんです」と、矢嶋さん。ほんと、彼女はいつもながら優しい人です。ちょっと考えて、

「亀はうさぎに教えてあげようとか全く考えもしなかったのよ。亀はうさぎに勝とうとか、そういうこと考えてなかった。ただひたすら頑張っただけなのよ、きっと。」と私。

「あ〜、そうなんだ。ようやく今まで抱いていた謎が解けました!」と、矢嶋さん。私自身も、そう言った後に、よくよく考えて、「やっぱり亀はすごいな。亀のような無心な生き方をしたいな」と思いました。

 人生は、他人との競争ではありません。自分自身との勝負です。自分に負けないで生きましょう!

 
 3月20日に日本舌側矯正学術会総会(於:大阪)に参加しました。私自身は、開咬の症例で上下顎舌側矯正で治療したケースを展示し、勉強してきました。学術会創立20周年ということで舌側矯正のエキスパートの先生方のご講演をいくつか聴くことができましたが、私の心に最も残ったのは大阪S.J.C.D.の最高顧問である本多正明先生のご講演でした。本多先生は、咬合治療における「咬合のlongevity(=長期安定性)の重要性」を強調されていました。「咬合のlongevity」とは、まさに私たち矯正専門医が目標とする最大のポイントです。本多先生は、咬合を包括的に治療することが大事であること、そしてその上で外科・矯正・補綴治療の連携の大切さを強調しておられました。個々の歯の位置が不正であればこれを矯正治療で改善し、歯の形態が不正であればこれを補綴処置で正すこと。各々の専門分野で専門医がお互いに十分な意思の疎通をはかり協力しあって、各専門医のベストを尽くすことでより安定した咬合を患者さんに与えることができるんだということ。個々の歯の位置が非常に重要であることから、機能的な咬合を綿密にしっかり作ることの大切さを矯正医に熱心に強調して下さいました。そして一方では、矯正医が矯正治療しやすいように術前矯正の処置など思いやりのあるご配慮もしておられました。このような本多先生と矯正医の布川先生の素晴らしい連携医療をとてもうらやましく思うと同時に、そのような連携を構築された先生方をあらためて尊敬しました。私自身もそのような素晴らしい連携を作っていけるように、矯正専門医として、一人の人間としてさらに努力する必要性をあらためて感じさせられました。 本多先生.jpg

本多先生のご講演が最も心に残りました

 

 3月5、6日の2日間、日本臨床矯正歯科医会例会(於:東京)に参加しました。昨年11月の宇都宮大会と同様に症例展示を行ってきました。前回は矯正用インプラントを併用して治療した成人女性の骨格性下顎前突症のケースを出しましたが、今回はハイアングル過蓋咬合を伴うII級上下顎叢生症の成人女性で、上顎を舌側矯正、下顎を唇側矯正で治療したケースを展示しました。この症例ではヘッドギアーや矯正用インプラントなど特に使用せず通常のマルチブラケット装置でオーソドックスに治療しましたが、バーチカルコントロールが効果的に得られて咬合の改善および口元ラインが改善したケースです。舌側矯正の方が唇側矯正に比べて上顎大臼歯部の垂直的なコントロールが効果的なのではないかと感じたケースです。さらに、矯正前には歯石の沈着が多くて歯周病が顕著でしたが、矯正前から矯正中もその都度ペリオコントロールを行った結果、矯正後は歯周組織の状態もずいぶんと改善され良くなりました。他にもたくさんの矯正専門医の先生方の症例を拝見して勉強させて頂きました。私自身、矯正臨床の知識と技術を現状よりもっと向上したいため、これからも症例発表を積極的に行って自己研鑽し続けたいと思います。

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私の尊敬する恩師、松本先生にも観て頂きました。

 
2008年2月20日

 矯正治療は、アゴの骨の中で骨の反応を見ながら歯(=歯根)をゆっくりと動かして歯並びと咬み合わせを作り上げていく医療です。審美歯科と異なり、矯正治療では歯並びの見た目だけを改善するのではなく歯根を動かして「歯の姿勢」を整えますから、ある程度の期間がかかります。『姿勢を整える』って大事なことですよね。歯だけに限らず、身体の姿勢も健康的に生きる上でとても大切です。姿勢のしゃんとしている人はとても美しいと思います。


 ある程度の期間がかかる矯正治療を終えて、矯正装置をはずした患者さんからこれまでにいろいろな言葉を頂きました。最近、当院で矯正装置をはずしたある成人女性の患者さんから頂いた言葉が心に残りました。

『大事にします、、、。』この言葉には本当に重みを感じさせられました。私達、矯正歯科専門医という仕事の責任の大きさをあらためて痛感しています。

 
2008年2月 4日

 今日は休診日で、朝から近所のかかりつけの歯科医院に歯の治療に行ってきました。私は、幸か不幸か歯並びや咬み合わせに特に問題はなく、矯正治療を受けたことがありません。な〜んだ、、、と患者さん方はがっかりされるかもしれませんが、私には私なりの歯の悩みがあるのです。前歯の咬み合わせが深い過蓋咬合気味、笑うと歯ぐきが見えるガミースマイル。そして、恥ずかしながら昔ムシ歯にかかって治療した歯がたくさんあります。まずはそれをセラミックに全部変えて人前で自信をもって口を開けて笑えるようになりたい!と思いずいぶん前から頑張って通っています。笑う時にはやはり、いろいろ気にせずに大きな口を開けて思いきり笑いたいものです。
 最近の私の歯の悩みは、上の前歯の間にスペースができてきたことです。人と会話をしている時や食事中にものがつまるなど、結構気になっていました。その前歯のスペースを閉じて頂いた今では、以前よりも歯を見せて笑うのがあまり気にならなくなりました。やはり、歯はとても大事ですね。心理的な面にも大きく影響します。仕事柄、私自身が健康な歯でなければ患者さん方に歯の大切さをお伝えできないため、これからも大事にしたいと思います。

 
2008年1月30日

 今日は今年最初の「野原会」の日でした。今回は長崎で有名な「めがね橋」の目の前にある花ござでありました。「野原会」とは、街中で開業しておられる一般歯科の先生方を中心に、月に一度お食事会をして親睦を深めている和気あいあいとした楽しい会です。私は、一年位前からこの会に参加させて頂き楽しんでいます。会の先生方はみな開業医の先生で、近隣同士で開業している方もたくさんおられますが、とても仲が良くて居心地の良さを感じます。この会に参加して特に私が嬉しかったのは、私の医院のすぐ近くで開業しておられる野原先生と定期的にお会いできて親しくなれたことです。

 今は歯科医院の数がほんとに多いです。私が開業する際に近隣の先生方にご挨拶回りをいたしたのですが、その際に最も近くである野原先生は「先生、よかったね!」ととても笑顔で喜んで下さいました。そのことは今でも私の心に残っていて、自分も先生のように他人のことを喜んであげられる人になりたいな、、と思いました。

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野原会の先生方はみな良い人ばかりです



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仲良き事は美しいことです!

 

 1月27日に日本臨床矯正歯科医会(以下、矯正医会)の広報キャラバンの手伝いのために宮崎へ行ってきました。「矯正医会」とは矯正歯科専門の開業医で構成される唯一の団体で、一般市民の方を対象に歯並びと咬み合わせの大切さや歯列矯正などについて知ってもらうために、このように全国的な広報活動を定期的に行っています。

 今回は、3年半前に沖縄で広報キャラバンをお手伝いしたのに続いて2回目の参加でした。まずは、「ご存知でしたか?8020達成は良い歯並びから」というテーマで宮崎晴代先生のご講演に始まり、「歯並びトーク」や「矯正歯科治療相談コーナー」などがあり、一般の方の参加者は350名を超える大盛況に終わりました。「歯並びトーク」では、実際に矯正治療経験者の方々から矯正中の歯磨きや矯正装置、歯が動く時の痛み、矯正治療中をどういう思いで乗り切って頑張ったのか、矯正治療を受けてよかったこと、もし矯正治療を受けていなかったら今頃どうなっていると思うか、、、など実際の経験者の率直な意見を聞くことができ、参加者の方はとても参考になったのではないかと思いました。経験者の方が本当に素直に正直に意見を述べておられるので、私自身も話を聞きながら「こういうことって、なんだかいいな、、、」と少し目が熱くなりました。その後、「矯正歯科治療相談コーナー」で私も相談員として参加し、数名の一般の方の矯正に関するご相談にのらせて頂きました。お母様方はお子様の歯並びにとても関心を示しておられ、治療の必要性、治療開始時期、医院の選択、費用と期間などたくさんのご質問がありました。成人女性の方からも質問を受け、真剣に自分の歯のことを考えよく勉強して質問事項をまとめておられました。日々、あることに関心を持っていれば、このような機会を上手に見つけて参加し、積極的に質問して自分の疑問点や悩みを解決しようとしている患者さんの前向きな姿勢にあらためて関心させられました。参加してよかったです。

 その日の夜は、キャラバンに参加した矯正の先生や業者の方々とお食事会でした。

福岡の佐藤先生、宮崎の陶山先生、高橋知江子先生など矯正専門開業医の大先輩の方々と楽しいひと時を過ごし、かつ多くを学ばせて頂きました。私はこの矯正医会が大好きです。矯正歯科専門の開業医の先生方には、自分と同じ土俵で頑張っておられるという親近感を感じますし、多くを学べますし、とても尊敬しています。

 いつか長崎でも、広報キャラバンを開催できればよいな、、と思いました。


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「歯並びトーク」では、実際の矯正経験者の生の声が聞けました 

  

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会場は350名を超える大盛況でした!