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2014年5月15日

 今年も4月30日、5月1日とNew OrleansでのRSCI(Roth Study Club International)に参加しました。参加するためには症例展示を行うことが条件ですが、今年は口演発表もさせて頂くこととなりました。発表した症例は『成長期の顎関節症を伴う上顎前突症で、二度の外科手術を行った症例』、自分自身精一杯ベストを尽くして治療したケースでした。どのようにプレゼンするか直前までなかなかまとまらず悩みましたが、最終的に自分が考えていることを素直に上手くまとめることができたように思います。
発表したあとに、尊敬する池田和己先生、酒井 優先生から『いい症例ができたね』と大変有り難い言葉を頂きました。本当に嬉しかったです。治療を頑張ってついてきてくれた患者さんに少しお返しができたかな、、、と思いました。
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発表はもちろん日本語で。同時通訳の岩上さん、川口さん有り難うございました。


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池田先生、Wasserman先生ほか沢山の素晴らしい先生方に聴いて頂きました。


症例展示RSCI.png

スタディクラブの先生方は本当に皆熱心です。症例展示のファイルやポスターを見て、矯正を真剣に学んでいます。


 憧れだったロスのスタディクラブに入会できてはや三年。顎位を安定させて診断し、顎関節と咬合の調和をはかるよう矯正治療を行うことは日々の診療がハードワークとなり、くたばりそうになったことがしばしばありました。でも、池田先生の矯正治療後10年、20年以上たっても安定している素晴らしい症例を沢山見せて頂き感動し、メンバーの先生方が矯正臨床を楽しんで取り組んでおられる姿に憧れ、私もそうなりたいと思ってひたすら頑張ってきました。

 私のことを信じてついてきて下さる患者さんの期待にこたえられるように、一緒に頑張ってくれるスタッフを大事に、私の目指す矯正臨床を築いていけるよう研鑽し続けていきたいと思います。
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お疲れさまでした ♥

 
2013年5月18日

 5月8、9日とPhiladelphiaでのRSCI(Roth Study Club International)に参加しました。顎関節を考慮して診断と治療を行うロスフィロソフィーのコースを4年半前から受け始め、ロスのスタディクラブに入会してから初めてのRSCI参加でした。会場はThe Union Leagueという格式高いホテルであったのですが、出発前までは何故そんなdress codeがあるようなホテルでやらなくても、、、と気が重く感じたりもしたのですが、参加してみて理由が分かりました。スタディクラブの先生方が亡きロス先生を尊敬し、ロスフィロソフィーを尊重している証なんですね。メンバーはすべて各自の治療例を持参します。矯正初診時から治療経過、治療後における顎関節の状態をMRIやCT画像で詳細に診断し、顎関節が良い状態になるように、アゴの筋肉に負担がかからずやわらかい状態になるように歯を動かして安定したかみ合わせを作るという理念のもと、すべてのドクターが日々一生懸命に研鑽しています。すばらしい環境です。

 日々の臨床でロスフィロソフィーを取り入れることは、仕事の質が高まる一方かなりのハードワークになります。しかし、顎関節を診て筋肉のやわらかさを感じとりながら歯列咬合を作ることは、治療後の長期安定性に確実につながることが沢山の症例を通して実証されています。矯正治療で最も大事なのは、装置をはずして5年後、10年後たっても安定しており、よくかめる状態であること。このスタディクラブに入って、難症例であっても矯正治療でここまで改善できるんだという治療のゴールが高まり、仕事をする上での楽しみを以前にも増して感じるようになってきました。今後さらにもっともっと楽しめるようになりたいと思います。
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格式あるUnion League


口演会場の後方には、リンカーン大統領!

 
2010年10月27日

10月24、25日の2日間、東京ステーションコンファレンスにて、リンガルの第一人者である廣 俊明先生(http://www.mienai.com)のリンガルコースを受講しました。廣先生のコースは海外ではしばしば行われていますが、なぜか日本では10年ぶりという貴重なコースであったため、先生のHPで公表されてすぐに私は申し込みました。日々の臨床での疑問点を解決すべく、すごく期待していましたが、その結果はやはり「プラス効果大」でした。

 

 廣先生の考え方は、リンガルを理解する上でとてもシンプルでわかりやすく、また言葉の重みを感じさせられます。「リンガルの成功のキーポイントはセットアップ模型と正確な装置装着(ボンディング)であること、そしてセットアップ模型はノーマルでovercorrectionを入れてはならないこと、リンガルでもワイヤーを曲げて咬合を作ること」など、、、すごく納得です。私は以前に、廣先生にリンガルの技工の外注をお願いして大変お世話になりましたが、先生のおかげで避けていたリンガルを好きになれたのは言うまでもありません。

 

 リンガルというと、ちゃんと治らない、表側矯正に比べて治療期間が長くかかる、ちゃんと喋れない、適応症が限られているなど、世間ではいろいろとネガティブな噂が氾濫しており、きちんとやっていても悪く言う人がいるそうです。

 「だからこそ、余計にきちんと治療しなければならない。ラビアル(=表側矯正)の治療よりも、もっときちんとしなければならない。全ての面でいい加減なことをしてはならない。絶対にウソがあってはならない。」と、先生は指摘しておられました。とても大事なことであり、肝に銘じて頑張りたいと思います。

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          レジンコアーは薄くし、食パンではなく「なで肩」に!

    


 

 9月6日に筒井昌秀先生メモリアル講演会(於:福岡)に参加しました。歯周・外科・補綴・インプラントの巨匠である先生方のご講演をお聞きすることができ、大変勉強になりました。それだけでなく、自分自身の矯正臨床の方向性が正しいことをあらためて認識することができ、日々の自分への励みにもなりました。

 歯科医療で最も大事な目標である「咬合のlongevity(長期安定性)」を達成するために、歯周・外科・補綴・インプラントなどの領域においても、先生方が様々な方面で深く追求してお考えになり努力し続けておられること。そしてそれを、若いこれからの歯科医師(私も含めて)がしっかりと引き継いでいくことの大切さ、責任をあらためて感じました。

 

 「咬合のlongevity」を達成するためには、見た目や形態的に良い咬合を得るだけでは不十分であり、顎関節を含めて機能的に良い咬合を得ること、口腔周囲筋の緊張を改善すること、そして歯周組織の健康をはかることなど多くの課題があります。歯周・外科・補綴・インプラント・矯正の専門医が連携することで、より良好な状態を患者さんに提供できること。その大切さをあらためて認識させて頂きました。

 いつもこのような素晴らしい機会を教えて下さる内藤正裕先生に心から感謝するとともに、これからもっと「矯正専門医としての誇りと責任感」をしっかりもって努力していきたいと思います。

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 2月20日〜24日の5日間、ロスフィロソフィー2年間コースのセッション1に参加しました(於:東京)。今回は、池田和己先生と伊佐世先生の他、アメリカからRWISO(http://www.rwiso.org/)設立者であるDR.Williams、酒井 優先生、足立 敏先生が、5日間ずっと毎日ご指導して下さいました。お忙しい時間を私達のために下さって、本当に心から感謝しています。昨年のベーシックを受講した際には、このフィロソフィーを日常臨床でルーチィンで取り入れることはかなり大変そうだな、、、、、、、と不安を感じたりもしていましたが、今はむしろ快適です。日々の仕事が増えて以前に比べるとハードですが、自分自身の臨床が確実に向上することを信じられるからです。新しく見えてくるものが、楽しみです。講師の先生方は本当に偉大で素晴らしい先生方ばかりで、矯正歯科という仕事を心から愛し感謝しておられることを感じます。講師の先生方の臨床に対する姿勢からも多くを学ばせて頂ける貴重なコースだとつくづく感じます。

 そして、このコースは2年間にわたって7回のセッションで成り立ちますが、私を含めて13名の受講生、仲間がいて、心強いです。年齢層は幅広いですが、皆、自分自身の臨床を高めるべく向上心の高い矯正医が全国各地から集まっています。私は長崎大学を卒業して、私の学年から矯正歯科を専攻したのは私だけでした。だから私は、同じ学年の矯正医のライバルが身近にいるわけではなく、自分の臨床の向上を常に時間軸で評価していました。今回は素晴らしい講師の先生方、そして一緒に前に進んでいく仲間がいるこのコースを受講していることに、とても幸せを感じています。

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当院の模型は全てCR位でマウントします


 

 12月3、4日にRoth Philosophy basic course(於:東京)のsession 3を受講しました。日々の臨床をさらに発展させるためには、このフィロソフィーを日常臨床で応用することが大切であるとあらためて感じています。

 歯科治療において顎位や顎関節の問題はとても重要であり、顎偏位や不安定な顎位、口腔周囲筋の緊張、顎関節症やその既往を有する患者さんは多いのが実際の現状です。講習会の中で池田先生がご指摘下さったように、全く新しいことを始める際に労力を要することは必須となりますが、まずは視点を変えたいと思います。スプリント治療によって、不正咬合が顎口腔機能にどれだけの影響を与えているのかを、実際に解ることができるんですから。

 来年2月からはロスフィロソフィー2年間コースが始まります。1セッション5日間、7セッションから成るコースですが、実り多いものになることを期待して、頑張って修得したいと思います。

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講師の池田和己先生、伊佐世先生と。

 

 10月8、9日に東京でロスフィロソフィーのベーシックコースを受講しました。このコースは3か月間にわたるコースで、今回はそのセッション1です。

 矯正治療は、ただ単純に歯並びだけを整えるだけでは決して成り立ちません。矯正治療では、良好な歯並びと咬み合わせを得るだけでなく、美しい口元ライン、機能的咬合、健全な歯周組織、機能的な顎関節を得るために最善を尽くした質の高い治療を行うことがとても大切です。

 今回のこのコースは、機能的咬合、機能的な顎関節を獲得するための診断およびその知識と技術を修得するベーシックコースです。顎位の確認と安定を、「顎関節レベル」で具体的に計測して診断することー。これらの情報は、患者さんの口腔内、歯の模型、レントゲンの側貌写真などを分析しても得ることはできません。

「顎位の確認と安定」矯正治療を行う上で必ず直面する大きな問題です。

 矯正治療で、患者さんと私達が最も求めるものは「咬合のlongevity(長期安定性)」です。矯正装置をはずした患者さん方が笑顔で「歯を大事にします」と言って下さる想いに対して、これからも最善を尽くしてより質の高い矯正治療を提供できるよう努めたいと思います。

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 9月17、18日の2日間、日本矯正歯科学会大会(於:東京)に参加し、症例発表を行ってきました。今回は、成人の骨格性上顎前突症の患者さんで日本人には比較的頻度が少ないと云われているアングルII級2類の2症例を提出しました。一方は矯正治療のみで治療し、もう一方は外科手術を併用して治療したのですが、似たような珍しい症例の患者さんを偶然にもほぼ同じ時期に治療開始して終了することができ多くの点で比較しながら学ぶことができました。また、このような学会ではいろいろな先生方とお会いできるので、症例を観て頂きいろいろなディスカッションも頂くことができます。自分の臨床のスキルアップには欠かせない大切な場です。  
 資料の提供にいつも快く了承して下さる患者さん方にあらためてお礼申し上げます。
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2008年7月16日

 7月3日にESK例会に参加し(於:福岡)、プレゼンテーションをさせて頂きました。ESKとは、九州圏内の矯正歯科専門開業医の先生方からなる会で、大先輩の先生方が沢山いらっしゃって多くを学べる会です。このような良い機会を与えて頂き、先生方には本当に感謝しています。 

 今回、私は「矯正治療におけるvertical controlとprofileの変化」について発表させて頂きました。当院で治療した成人のハイアングル症例10名について、矯正治療前後の側貌の変化をvertical controlと上顎前歯の前後的位置の変化から検討した結果を報告しました。10名のうち5名はハーフリンガル(上顎を舌側矯正、下顎を唇側矯正)で、残り5名は上下顎ともに唇側矯正で治療したものです。いずれも矯正用インプラントは使用せず、通常のマルチブラケット装置でオーソドックスに治療した結果、どのようにvertical controlが得られたのか、そしてどのように側貌の変化に寄与したのかを調べました。その結果、全ての症例で側貌の良好な変化が得られ、10症例のうち6症例では大臼歯が圧下して下顎の反時計回りの回転が得られて側貌の変化に寄与していました。また、口元ラインの変化量は症例によって異なり、上顎前歯の後退量に比例するものでないことは明らかでした。

 近年ではインプラント矯正が盛んになり、矯正用インプラントを用いることで従来不可能であった歯の動きが得られるなどのメリットが数多く報告されています。しかし、マルチブラケット装置を用いる上で、ワイヤーの矯正力による繊細な歯の動きを具体的によく観て対応していく必要性があると思います。私は、小さな一つ一つの積み重ねがより良い結果を生むと考えていますので、日常の臨床でより細かく繊細な仕事ができるようになりたいと思っています。

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側貌レントゲン写真の治療前後の重ね合わせ

(黒:治療前、赤:治療後)

 
2008年4月11日

 3月27日にESK例会(於:福岡)に参加しました。ESKとは、九州圏内の矯正専門開業医の先生方からなる勉強会です。矯正専門開業の大先輩の先生方から、矯正臨床やマネージメントなどetc..多くを学べる会です。ちょうど2年前、ニューヨークでの第一回世界舌側矯正歯科学会大会に参加した時に、福岡の佐藤先生に入会のお誘いを頂きました。その頃から参加したいな、、と考えてはいたのですが、当院での症例を提出した上で入会させて頂きたいと思い、時期を待っていました。入会には6症例の矯正治療症例の提出が必要で、今回その症例の資料を持って参加しました。日頃、自分なりに頑張っている自分の仕事を、矯正専門の大先輩の先生方に観て評価して頂けるということは、とても幸せなことです。私は東京で勤務していた時に、恩師から「矯正は難しいよ。矯正のいろんなことがわかって、いろんなことができるようになるのは、自分がやめる時なんだよ。」と教わりました。矯正治療は専門性が非常に高い医療で、矯正専門医の道のりはとても長いんだということ。

 

 今回は、午前中に矯正用インプラントの講演があり、午後は小坂肇先生の「骨格性III級に対するclassIII finish治療」のご講演を詳しく聴くことができ大変勉強になりました。骨格の問題がある患者さんの歯列咬合を仕上げる場合、上顎前突、下顎前突のいずれの場合もオーバーコレクションしたいと考えますが、小坂先生の症例はいずれの症例もオーバーコレクションが確立されており、仕上がりがとても美しくて素晴らしかったです。ClassIII finishも骨格性III級の矯正治療の一方法としてこのように素晴らしく作ることができるんだという事実を教えて頂きました。例会の後は、懇親会があり、マネージメントに関することや矯正臨床のことなどより多くのことをさらに具体的に詳しく教えて頂きました。本当に貴重な機会です。一つ一つの教えをしっかりと頭と心にとめて、これからも頑張っていきたいと思います。次回のESK例会は7月です。

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小坂肇先生を囲んでESKの先生方と

院長プロフィール
内山のりよ矯正歯科医院
院長 内山恵代
内山恵代
1966年生 天秤座 O型
出身地:長崎県
趣 味:旅行、映画鑑賞、
    ウォーキング、登山
特 技:ピアノ

内山恵代
内山のりよ矯正歯科医院
〒850-0852
長崎市万屋町3-16-2F
TEL:095-811-5477
FAX:095-811-5478